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歩こう 歩こう



【七井橋たもとより】



【うっそうとした水辺】



【雨の中弁天様の赤が映える】



【懐かしい感じの井戸が突如あらわれた】



【どこまでも緑が続く散歩道】


雨の井の頭公園をてくてくひとりで散歩しながら、ジブリ美術館へ行って来ました。

雨の井の頭公園(我々N高生は「いのず」と呼ぶ)、むちゃくちゃイイ!

晴れの日には人が沢山いる七井橋のボート乗り場のあたりも今日は閑散としていて、しとしと雨で増水した池に所在なげにあひるボートが群れているのが何だか切なくて良い感じ。
橋を渡ってうっそうとした木々の間を抜けていくと、池のむこうの動物園、赤い弁天様、森の中のカフェ、草加部家にありそうな旧式の井戸なんかが次々と現れる。
どこか遠くまで旅に来たような特別な気持ちになれます。

高校時代、よく井の頭公園でおしゃべりしたり飲んだくれたり踊りおどったりしてたけど、すぐ近くにこんな素敵な場所があるなんて全然気づいていませんでした!

雨の日こそまたゆっくり歩いてみたい公園です。
次はカフェでのんびりしてみたい。


そしてジブリ美術館!
今度外国人を連れて行くツアーの下見ってことだったので、はじめ1時間くらいかけて1人で見て回った後、特別に、課長さんが一時間半もかけて美術館のからくりを色々と説明して下さいました!

隅々まで、ジブリ作品の世界に迷い込んで体験できるよう工夫された館内は圧巻!
アニメを通して観客を楽しませたい、喜ばせたい、究極のエンターテイメント作品を作りたい。
これが大前提なのは当然のこと。
しかしさらに宮崎監督にとっては、アニメも美術館も、人間がそれぞれの持ち味を生かして自由に想像力・創造力を爆発させて生きて行く事を大事にしたい、という思想を発信する仕掛けでもあるようです。
監督自身が子どものころから実に色々な「佳いもの」からインスピレーションをもらって、心から楽しんで感動してきた経験が、凝縮してできたのがあのアニメ達であり、この建物であり。
単にアニメが好きとかアニメで何かを表現したい、というだけではなく、自分の作品を今の子ども達がめいっぱい楽しんでインスピレーションのひとつとして使ってくれたら本望だ、という強い気持ちを感じます!
観客は、作品に引き込まれて夢中になって見ているうちに、いつの間にかそういう監督の気持ちに背中を押されているのではないでしょうか。
そこにジブリ作品の人気の秘密があるような気がします。

言葉にしてしまうとまだ行ったことの無い人に先入観を植え付けてしまうのでこれ以上細かいことはここでは描かないけれど、ほ〜〜、だからジブリ作品はあんなに面白くって懐かしいのかぁ!とつくづく納得しました。
そして、説明して下さってる課長さん自身がジブリ作品を愛していて宮崎監督をめちゃくちゃ尊敬している!というのが伝わって来て、この良さを私もガイドとしてお客さんに上手に伝えたい!とますますやる気がわいてきました。

館内のみ上映中の映画「やどさがし」も、12分と随分短いのにとっても見応えがあって楽しかった。
思わずパンフレットも買ってしまいました。貧しいのに。
声優さんがまた意外な顔ぶれでかなり素敵。
ポニョを見ている人なら、「もしかして…?」と予想つくキャラもいます。
是非是非、やどさがしを上映しているうちに足を運んでみて下さい。
他の作品も見てみたいなぁ。

最後には、「勉強にお使い下さい」と、図録と日英のパンフレット、無料で頂いちゃいました!きゃはー!

ジブリ大好き+ド貧乏の私にはたまらない出血大サービス!
もう何が何でもジブリさんもお客さんも大満足のツアーにせねば、と、気持ちが引き締まりましたですよ。
あ〜いっつもこんな仕事だったらいいのにな〜 笑

(写真:井の頭公園より Nikon D80)


round round round




ダメな映画を盛り上げるためにいくつもの命が捨てられて行く
違う僕らが見ていたいのは希望に満ちた光だ

桜井さんの歌詞を思い出すような、映画だった。

崖の上のポニョ見て来ました。だいぶ前だけど。
命のシャワーを浴びるような映画、と誰かが評していたけれどまさにそんな感じ。
見た直後はあまりのストレートなパワーを受け止めきれず、きょとんとしてしまいましたが、見終わって時間が経つにつれ、手書きの色彩豊かなあの画面がまたチラチラと思い出されて、やっぱりすごいものだったなぁと思うのです。
絵としての迫力・美しさがすごかったのと。
この年であえてあそこまで想像力を爆発させてどこまでも真っ直ぐに「イイモノ」を描ききった監督のものすごい才能と強い思いを感じるのです。

そして、今ジブリ美術館ライブラリーが推薦しているチェブラーシカも劇場で見て来ました。
前からキャラクターのものすごい愛くるしさに惹かれていて、話の筋はとんと知らないのにもかかわらずグッズを買ったりしていたの。
キャラグッズなんて普段まったく興味無いのにチェブだけはあまりにもあまりにもかわいくて!!
それがジブリ美術館推薦ということで、今かかわっている仕事(もう少し内容が固まったらまた告知させていただきます)でチェブ絡みの企画を作っている関係もあって、渋谷まで行って来ました。
!動くチェブ!
か わ い い …!
うっとり。可愛すぎ。声もハマりすぎ。
知ってました、みなさん?
「チェブラーシカ」って、ロシア語で「ばったり倒れやさん」て意味なんですって。
鼻血ブーのかわいさ。

しかし、改めてストーリーを追っていくと、かわいいだけじゃない、ソ連時代の天才アニメーション作家達が、開発の陰で都会で子ども達の遊び場が消えて行ったり川が汚され野生動物が乱獲されている矛盾を、子ども達にもわかりやすいようにアニメ化した作品だったということが分かった。
すっとんきょうなキャラクターとおかしなストーリーのお陰で全然教訓めいた感じではないけれど、これはまぁ、ジブリが推薦するのも分かる!というような、子ども達への愛情と社会への疑問がうずまいた作品だったわけなんです。
これを知ってますますチェブファンになってしまいました。

やはりチェブラーシカはすごい、そして、ジブリも宮崎監督もすごい!です。

その流れで、仕事と称してジブリ美術館に行く機会ができました。
来週月曜、無料で裏口から入れる喜び♪うっふっふ。
仕事だけど童心に帰って思いっきり楽しんでしまおうと思います!

しかし、8月です、ただでさえ、命のことについていつもよりもあれこれ考える季節。
命が生まれるパワーの美しさに感動するだけでなく、無惨に失われて来た命のことについても考える時です。
毎年恒例のように、2003年に放映された名ドラマ、さとうきび畑の歌を1人で見ました。
むげに命を奪われる人とその家族の悲しみ
63年前の沖縄であったこと、忘れないように。
そして沖縄だけじゃない、その後も、今でも世界のどこかで同じ悲しみを味わっている人が沢山いるということ、忘れないように。

もっと「命」が大事にされる世界を作れますように。
その原動力の小さなひとつとなれますように。

改めて、今の自分の生活って、これでいいのかと考えてしまいます。
旅をして自然の美しさを感じて世界を知ることは、絶対に素晴らしいことだと私は思っていてそれで旅の仕事をしているわけだけど、現実にツアーに添乗したりする場合、バスでガンガン走るし、ゴミも出る。そもそもガソリンでないと飛行機は飛ばないし。

「かに座の人は目標に向かってまっすぐ進まず横歩きしながら進むから、目的達成までにすごく時間がかかる。いつかはゴールに辿り着けるけどね」
といわれたことがあるけど、なんか本当にそんな気がする。
本当の目的に辿り着くまでにすごくすごく回り道をしている気がする。
目の前にあることを一生懸命こなさなきゃいけないけど、常に軌道修正のことは頭に入れておかないと、いつの間にか全然違うところに行ってしまうかもしれない。

なんて思っていた矢先、これまた仕事関係で知り合った方が涼音堂茶舗というレーベルの代表の方だった。
調べてみたら、京都のお寺で茶会と電子音の夕べ、とか鳴子温泉で田んぼやら露天風呂やらと組み合わせてチルアウトイベント、とか(露天風呂の湯気に映像を投影するインスタレーション!露天風呂でまさにチルアウトという!)超面白そう格好良すぎイベントをやっている方だった!
今発売中のSTUDIO VOICEとBRUTUSにも載っています。
ちょうど、中沢新一のアースダイバーという本を読んでいて、むちゃくちゃ面白くて、去年は「西日本西日本!」と騒いでいたけど「待てよ、これからはもしや東北なんじゃ…?」と思っていたところに鳴子温泉のこのイベント。
やばいですね!すごいですね!と大騒ぎしていたらやっぱり、東北が来るよ、間違いなく来るよ、ガイジンにも受けるよ、これは!とのことだった。
「電子音」と聞いて最初、随分音楽の好みが違うヒトなのね、と思ったのだけど、ひなびた農村に残る湯治場とか、そういうとこの文化や自然の美しさに最先端の電子音を重ねて本当に気持ちよい空間を作り出して人を呼び込もう、なんてことになるともうツボにはまりすぎ。
webでアーティストさんの曲を試聴してみたけど、思っていた電子音と全然違って気持ちよいことといったら。
座禅組んだ時のような爽やかさでした。
なんでそんなに素敵なことをできるんだ、なんでそんな私のツボを突いて来るんだこの人は?と思ってよくよく聞いてみたら、その方自身が、日本常民文化研究所というところで中沢新一さんとその伯父の網野善彦さんの弟子だった方だそーで!
どーりで〜〜
民具とか地方の伝統とか大得意の方だったのね。
で、その仕事での私のボスもよくよく聞いたら生まれがお百姓さんだっていうし。
そういうひなびた地方の農村がかっこいい
という話がごく自然にできた。
そういうことを感じている人と、たまたままたつながった、という喜びもあり、
同時に、そういうことを感じている人が、都会で活躍している人の中にも既に相当数いるんじゃないか?
という喜びも。

やっぱり私はこういうカッコ良さにだんだん近づいていきたいんだわ。
そうそう、そもそも移住先を探したくて各地を旅するのにガイドや添乗員がぴったりだ、と思ったのがきっかけだったわけだし。
と、よく分かっていたはずのことを改めて再認識させてもらいました。
とりあえずあと2、3年くらいは目の前の仕事をめいっぱいやって、早々にもっとやりたいことができるように自分が成長するしかないんだな、ということだわね。
ひとまず自問自答の答は出まして。
あとはどこまで身体と精神が応えられるか体力勝負です。
なんだかんだいって、好きなことをやれてる幸せを噛み締めています。

■写真:先週末、また富士山登りました!今度は登頂成功!写真は帰道8合目あたりからの下界の様子。雲と山並みが美しすぎ。(by PHS)


立ったどー!

立ったどー!

と言いたいところだけど、結局富士山頂には立てなかった!
富士山ツアーから帰って来ました。

見て下さい。この長蛇の列を。
9.5合目過ぎてもうゴールは目の前なのに、全く動かない大渋滞です。
【写真:すべてピッチで撮影】



一年の中でも一番じゃないかっていうものすごい混み具合の中、高山病と戦いながらついていくだけで正直精一杯なのにお客さんの状況把握するの至難の技だった!!!
しかも今回2台口でスタッフ合わせたら90人以上の大グループ。
バス二台の場合添乗員はそれぞれのバスに1人付くから合わせて2人いて、しょっちゅう連絡取り合って調整しながらすすむのが普通なんだけども、今回山で携帯つながらんし、楯一列の登山中に走って登ったり降りたり繰り返して連絡とるわけにもいかないし、メンバー把握がほんとにほんとに難しかった!
どう考えても新人で山素人の女子にふるべき仕事ではなかったと思う。
でも、やりたい!て深く考えずに手を挙げたのは私なので、しょうがないの!

結局、ものすごい渋滞で、頂上がもうすぐ先に見えているのに泣く泣く諦めて下ったのです。
お客さんの中には頂上まで行けた人も沢山いたみたい。
添乗員は最後尾を守ってたから、一番間に合う可能性が低かったのよね。
残念だったわ…

そしてトラブル&クレーム目白押し。
かなり特殊なツアーなのにそれについての事前の意識共有がちゃんとされてなかった。
添乗員にも、エージェントにも、ガイドさんにも、それなりの反省点があると思うけど、ベテラン添乗員だったら防げてたクレームが沢山あったんじゃないかな、たぶん。
色々あっても添乗員の動きひとつでいくらでもトラブルやクレームを沈めるようにできる、そこが腕の見せ所な仕事なので、「あたしのせいじゃねーよ!」と思う文句もあったけど全部自分への言葉として聞いて来ました。
勉強になったー♪
と思うだけで全く凹まないのはB型のおかげかしら?

だって、とにかくみんな無事に戻って来たしベストは尽くしたから別にいーんだもの。
帰道、色々あって五合目でお客様待たせていたので猛ダッシュで八合目から五合目まで下った時の私は勇者だった。
絶対、スティックも持ってない女子としては驚異的なスピードだったはず!
富士山の道って、砂利や砂がごろごろしていてすごく滑りやすいのよ。
だからみんな杖とかつきながらよろよろよろよろ降りて行くんだけど、私はわきのロープを軍手でちょっとつかむだけで、ほぼ走ってた、っていうか滑ってた!
途中、特に危ない坂道でロープも無いとこでは、まどろっこしいから最初っから座ってザーって滑ってみました 笑!
ちょっとお尻が痛いだけのことで、早く降りれて感激。
すれ違ったお兄さん達には「新しい下山方法を編み出している人がいる…」とギョッとされたけど。
普通休み休み2時間半〜3時間以上かけて下るところを、1時間半くらいで降りたよ。
ひざが笑う間もなかった。
いつの間にこんな脚力ついたんだろ??

おかげで今日身体ボロボロですが、いいことも沢山ありました!





3000mを超えたあたりから雲海を見下ろす気分は最高で、
いつもよりちょっと近く見えるような気がする満点の星空・天の川も最高で、
てっぺんでは見れなかったけど3500mあたりから目にしたご来光のグラデーションも最高で、
夜の雲海と街の光のコラボレーションも最高で、
やっぱりちょっと無理しても行かしてもらってよかったーと思いましたぁ

それに、結局一番怒ってたおじさんが最後には、
「君に言ってもしょうがないことなのに文句言ってしまってごめん。気にしないでくれ!頑張ってね!!!」と謝罪と激励の言葉とともに握手してくれた上にお土産までくれてさらに「僕実は警察官だから…何かあったらいつでも相談してくれ!」まで言ってくれて感激。(連絡先分からんのだけど…)
わざわざ帰りがけに、「色々あったけど添乗員さんは本当に感じよくて、おかげで楽しかったです!出来た方ですよ!(←平謝りしまくってたから?)大変だと思うけど頑張って下さい!」って言いに来てくれた人もいて、見てる人は見ててくれたー♪と疲れがふっとびました。

一夜明けたら…なんか日焼けで顔が全体的に腫れてるんす。
特に唇が。
うるしのハッパをくわえた時の愛咲ルイ並みに…



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