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Buzz Communication

昨日の添乗日記を読み返してみたら、あまりにもドライバーへの不満部分が多すぎて、ひどい内容に我ながらびっくりしました。
全然旅日記じゃない!もしかして読んでくれた皆さんどうもすみません。
続きはもっとかなりさわやかな内容になりますゆえ。

添乗日記途中ですが、今日のことを忘れないうちに日記に書いときたいと思います。
タイトルを見て、B'zに関する日記と勘違いしている人はいませんか?
これは彼らとは一切関係ありません。

今日は、2006年から全国で自主上映され話題を呼んだ、六か所村ラプソディの監督、鎌仲ひとみさんの新作「ミツバチの羽音と地球の回転」のイベントに行ってきました。
六ヶ所村ラプソディは、ご存知(…かな?)、青森県六ケ所村の核燃再処理工場とその周辺に暮らす人たちの現実を記録して大反響を巻き起こしたドキュメンタリーフィルムです。
2年前にそれを東中野で見たとき、衝撃を受け、何としても再処理工場稼働をとめなければならない!今すぐにでも全身全霊でその活動に取り組もう!と思ったんですが、結局私も、自分の新しい生活に一生懸命な中でそういう問題意識はあとまわしとなり、六ヶ所村のことは気になりながら、この「核との共存」という問題について、明確なスタンスを表明して明確な行動をとるということをしてきませんでした。
ただしこの映画を見た時の衝撃はいつまでも忘れられず、いつかもっと自分の中で整理して、もっともっと他の人とも対話をしてみたい、という気持ちはありました。

その後、縁あって、この作品の制作会社でバイトさせてもらったり、何となく監督の存在を身近に感じながら、実際にお会いする機会を得ないまま2年が経っていました。
そして今年のお正月、こんなに長いこと音沙汰無しで…とも思ったのですが、せっかくだからまた直接お会いして話してみたい、そして今一度自分の今後の身の振り方について考えたい、という思いがあってり、年賀メールを送ってみたところ、気さくでチャーミングな監督らしく、心のこもったお返事をくれ、そしてつい最近になって、今日のイベントのお誘いのメールもわざわざ送ってくださったのでした。

そういうわけで、よし、これはまた改めて考えるタイミングがめぐってきたんだ!と意を決し、今日久々にこういうイベントに参加してみることにしました。
思えばここ数か月、添乗のことで頭がいっぱいで、いろんな表現をしている人と出会いに積極的に出かけて行ったり、自らのお金と足で新しいまちへ赴いたり、そういう努力をするチャンスがなかったのです。
久々なので緊張しました…
でも、行ってみてとてもよかったです。
色々と考えさせられました。

次回作「ミツバチの羽音と地球の回転」は、上関原発の建設予定地・田の浦対岸にある山口県の祝島と、脱原発を30年近くも前に国家の方針として定めて究極の福祉国家として世界に名をはせるスウェーデンの両方を取材し、まとめたもとになる予定、だそう。
今回は、去年の初夏頃からの数か月の取材で得た情報をざっくりまとめた「映画の卵」の上映会で、映画そのものはまだできあがっていません。
今日上映された作品(ビデオレター、と監督は呼んでいます)には「ぶんぶん通信No.1」というタイトルがつけられています。
「ぶんぶん」というのはミツバチの羽音。
羽音がひびくように人々が共鳴しあってこの作品のメッセージが人の輪をつないでいってくれたら…という思いと、英語のbuzz communication(口こみ)の両方の意味がかかっているそうです。
第一段となる今日のビデオレターには、上関原発の建設に反対する祝島の人たちの様子と、とっくに原発という選択肢を放棄した(といっても最近はスウェーデンの保守党が原発に対して新しい姿勢をしめしたりして、揺れてはいるんですが…いったんそれはおいといて)スウェーデンの人たちの様子。
かけ離れた二つの世界が交互に画面に登場し、見ている方は自然と「何だろう、この違いは…」という気持ちにさせられました。

一方では、島の文化や自然、それに基づいた暮らしを守ろうという必死な願いがむざむざと国から無視され、国家という大きな壁の前に途方に暮れる祝島の人たち。
他方では、社会的・経済的福祉国家としてすでに自らの地位を確立し、今は環境的福祉国家としてもより成熟しようと(ほぼ)迷いなく進んでいる自信に満ちたスウェーデンの人たち。

もう、私が、ヨーロッパびいきで日本嫌いとかばかにしている、とか、そういうスタンスでないことは十分日記にも表現してきたかと思うんですが。
日本の文化や自然は、心のそこから世界に誇れる、素晴らしいものだと、固く信じているし、スウェーデンと日本どっちが魅力的な国か?と言われたらきっと私は日本を選ぶと思う。

でも、民主主義の成熟度という意味では、日本、完敗です。
これは認めざるを得ない、と思いました。
前からわかっていたことですけどね…あらためて、日本の民主主義があまりにも未熟というか、ヨーロッパの民主先進国の政治システムと比べると、民主主義っぽくみえるけど何かほかのもの、としかいいようのない残念な状況であるということを改めて感じました。
民主主義の基本であるはずの、「公明正大に話し合う」という原則がなかなか通用しない国、日本。
国サイドが「私たちは話し合いません」と決め込んだら、それはもうまかりとおってしまうのです。
何の情報の公開もなく、説明責任も問われることなく、「こうだ」とトップダウンで物事を決めてしまって、誰からも責められない。
これは、おかしいです、おかしすぎます、どう考えても。
このことは、改めてドキュメンタリーフィルムで明らかにされるまでもなく、日ごろのニュースを通して私たち一般人にもじゅうぶん伝わっているはず。
こんな無茶なやり方が通用してしまっていいわけ?と、疑問に思っている人も多いはず。

でも、それを声高に叫んで何かをかえようという人は日本にはほとんどいません。
理由は、
どれだけ声高に叫んだところで、「はいはい、あなたの意見は聞きましたよ。でも、我々がそれを採用するかは別問題です」と、上からはあっさりばっさり切られるだけだ、と分かっているから。
どっかで、「どうせ今がんばって現状かえたとしたってこの先どうなるかわかんないんだし…(無常観)」「とりあえず現状維持が何よりでしょう」「何でも滅びるときは滅びるんだからギャーギャー騒いでもしょうがないじゃないか(衰えるものへの美学)」「まぁ人間みんないい人なんだから、悪いようにはしないでしょう(疑うことをよしとしない)」という、日本人ならではのメンタリティに影響されているから。
声高に叫ぶってなんか、かっこ悪いから。
まぁでも別に、今のままでいいと思っているから。

大体こんなところでしょうか。
私も、胸中色々な思いはありますが、「声高に叫ぶ」=「政府に働きかけてもっとましな政府になってもらおうとする」という行動は、今のところとっていません。
自分のやりたいやり方で、少しずつ何かかえていけたら…と思ってはいますが、なかなか、国の核心部分を動かすためにどうしたらいいのかは、いまだ全然わからないままです。
気が遠くなるような作業です。

あれ、原発の話じゃないの?と。再処理工場とか、核の話、エネルギーの話、「環境問題」の話じゃないの?
と思うかもしれないですが、今日のトークセッションの中で印象的だったフレーズがあります。
「原発の問題は、技術革新の問題でもエネルギー政策の問題でもなく、政治の問題だ」
私も激しく同意です。
国が何をもって「将来のビジョン」とするのか。
それによって私たちの選択は多大な影響を受けています。
政治は、暮らしのいたるところにかげをおとしています。

今日本政府がひたすら目指してるのは…ご存知「経済成長」ですが、、、私からすると発想が古くてびっくり、というところです。
でも、これを私のように「びっくり」受け止める人は、日本国内だけでなく、世界的にみてもたぶんまだまだ少数派でしょう。
あちこち旅してみる中で、こんなに未熟な民主主義でも、一応民主主義であるだけでも日本はまだかなりましなのでは!と思うような場面もいくつかありました。
「経済成長」して国民が「食べられるようになる」のが現実問題として非常に重要な意味をもつという国もまだまだ沢山あるでしょう。(経済成長したところで、利益がちゃんと国民に分配されるようなシステムがないとしか思えない国もまたけっこうある気がしますが…)
そういうところでは誰も「びっくり」しないはずです。
でも、仮にも「先進国」しかも、「こんなに自然が豊かで『もったいない』の心を世界で一番よく分かっているはずの」日本においてこの現状ってのは、ちょっと残念です。

日本ではどうも「環境問題=温暖化」のように受け止められている気がしますが、これは色んな複雑に絡まりあった多くの問題のほんのいったんでしかなくて、いつまでもこれだけに注目して「本当にCO2は温室効果ガスなのだろうか?」といった議論にとどまっている場合ではないです。

いまや、長い将来を見据えて動いている、スウェーデンを筆頭としたヨーロッパの「先進国」が掲げているのは「持続可能な社会をつくる」という目標なのです。
「持続可能な」というのは、その言葉の意味からして「永遠の経済成長」という理屈を否定しています。
だって「すべての国が永遠に経済成長し続ける=永遠に地球上の資源が増え続ける」なんてこと、あるわけないんですからね。
「持続可能性」
再生可能であること、「必要以上に」消費しないこと・破壊しないこと、化石燃料ばかりに頼らないこと、人間の基本的なニーズ・喜びを満たしていること
(ナチュラルステップというNGOが示したの4つのシステム条件を参考にしつつ独断も入っています)
とすれば、ここには当然「温暖化防止」も含まれるし「貧困撲滅」も「紛争解決」も含まれてきます。
「失業対策」も含まれたっていいでしょう。
社会的にも、経済的にも、環境的にも、「持続可能である」将来像というものこそ今求められているものだと思います。
というか、私自身が強く求めています。
だってそうじゃないと、不安になります。
何か答えがほしくて、違う世界を確かめに旅に行きたくなるんだと思います。

スウェーデンと違って、コンビニ・ファミレス・カラオケ・ゲーセン・パチンコ等の娯楽施設だらけの、消費大国日本で、効率よく、葛藤なくエネルギーと資源の消費削減・転換をはかるというのは至難の業だと思うので、頭抱えてしまいますが…
(前にも書きましたけど、私が訪れた限りのヨーロッパの国々では、上記の5つ、どれも、全然ないんですよ!コンビニもファミレスも、アメリカの産物であってヨーロッパにはたぶん未だただの一軒も導入されていません!)

あーまだまだ私自身勉強不足で、何をどうしたらいいか分かりません。
さしあたり、自分の生活の中の無駄を見直すことと、添乗員という立場を最大限利用して、お客さんに楽しんでもらいながらも自分の思想をうまいこと伝えていきたい、と思っているくらいです。
みんなの考えはどうなんだろう。聞いてみたいです。

最後にひとつ、今日、トークセッションの最後のQ&Aが面白かったです。
会場だった東大の学生で、「原発推進派」の男の子が、謙虚なようなちょっとおちょくってるような調子で「自分は原発は技術的に安全だと信じていくつか論文も書いてます。ここにいる方の大半は『原発は怖いもの』と思っていらっしゃるようですが、本当に原発は怖いんでしょうか?」と監督に質問しました。

それに対し、監督
―今六ヶ所村の再処理工場では、本来ならばガラスに埋め込まれて地中深くに埋め立て処理をされているべき核廃棄物が、25mプールになみなみと貯まったまま放置されているんです。それが1%でも漏れたらチェルノブイリ級の大惨事を引き起こすほどの放射能なんですが、なんと今実際にそれが漏れ始めているんです。でもそのままなすすべなく、まともに埋め立て処理される目処も全くたっていないまま今も放置されているんです。それってすっごく怖いことだなーと私は思うんですけど、どうですか?

男の子「あーもしそんなことになったらそれは怖いことだなぁ、と思います。」
(会場一同ズッコける)

―いや、だから、今もう既にそういう状況になっているんですよ!
しかも、反対派は最初から、そういう事態にそなえてBラインを用意してほしい、て再三お願いしていたのに、先方が「いえ大丈夫です。絶対に絶対に安全ですから」といって聞く耳もたなかったんですけど、今になって実際こういう事態になって、今更どうすることもできなくって、あたふたしているんですよ。そんな管理体制なんです。これはもう本当に怖いことだと思います、私は。

男の子「…(絶句)…それは…本当に怖いですね…。これからもそういう情報が僕たちに届くように発信をつづけて下さい!」
(会場一同、再びズッコける「それを言ってんだよ〜」)

某R研究所に勤めていた時も感じていましたが、科学者は人類のためになる素晴らしい研究だと、心から信じているんですよね。
そして推進派の上層部は監督が説明したような恐ろしい情報は全て伏せてますから、世のため人のためになると信じて研究している人たちには、こういう情報はなかなか入ってこないんでしょうね。
そういうもんかな、と思いますが…。
自分の目で見てきた「監督」だったからこそ、彼が絶句するほどの説得力があったものの、私みたいな一般人が同じ説明をしても相手は「その情報、どこで入手したの?信ぴょう性は?」と疑うだけで全く相手にされないんだろうしなぁ。
考えさせられる一コマでしたが、正直ちょっとすっきりしました 笑


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